若い頃、下半身の太さを気にして過激なダイエットを繰り返していた時期がありました。
きっかけはその頃交際していた人からの心無い一言だったのですが、なぜか異常に気になってしまって。いわゆる美容体重になれば、勝手に足も細くなるだろうと思ってただひたすらに食事制限してました。
口にするのはカロリーメイトとか蒟蒻ゼリーとかサラダとか、そんなのばかりだったから当然疲れやすいし生理周期も乱れに乱れて。
だけどどんなに体重落としても、足だけは細くなりませんでした。と言うか細くなったはずの下半身が夕方には浮腫んで太くなってるんです。朝と夜の2回、脹脛、太もも周りをメジャーで測っていたからどんなに太くなっているかが一目瞭然なんですよね。
体重も落としたし、足細くするジェル塗ったりバンテージ巻いたりこんなに色々努力してるのにどうしてなんだろう?お金があれば脂肪吸引できるのになぁなんて本気で悩んでました。
ただ、今考えると本当に愚かなのですが、当時悩んでいた「下半身太り」の問題は肥満からではなくむしろ過激なダイエットからくる栄養不足、特にタンパク質不足によるものだったようです。
食事から摂ったタンパク質は小腸でアミノ酸に分解され後吸収されます。その後、肝臓でアルブミンなどの血漿蛋白として合成されるのですが、重要なのはこのアルブミンには血管内に水を保持する働きがあるということ。
食事量が少なくて必要なタンパク質を摂れなければアルブミンが合成できず、血管内の水が血管外へと漏れていってしまうため体が浮腫んでしまうのですね。思い返せばその頃は夕方になると下半身だけでなく、顔のむくみなども気になってましたからきっと全体的に浮腫みがあったのでしょう。
むくみはタンパク質不足以外にも血流やリンパの流れの滞り、ミネラル不足であったり、時に何かの病気が隠れていることもありますし、アルブミンに関しては血液検査でも測定できるマーカーですから、むくみが気になる方はチェックしてもらってもよいかもしれません。
アラフィフとなった現在、食事はバランスだけ意識してなるべく我慢せずに食べているので体重はギリ標準くらいですが、若い頃よりむしろ筋肉がついて疲れにくい身体になりました。結局、今も足は細くなってはいませんが、適度な肉付きとほどよい筋肉がついている脚で十分よいと思えます。
そう、あの頃の自分に伝えてあげたいなぁ。多分、聞きゃしないんだけどね😩
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