先日以来大きく報道されている「老後2000万問題」、皆さんはどう受け止められたでしょうか。
筆者の周りではこの報道に色めき立ったのはほぼ現役世代で、既に年金をもらっている世代は意外にも落ち着いて受け止めていたようでした。
むしろ現実に老後の真っ只中にいる彼らは、毎月年金だけで足りない分を貯蓄から補填しないといけない金額が大体「他人と同じ」だったことに安堵したのでしょうか。
ちなみに総務省の「家計調査(二人以上の世帯)」平成31年4月分によれば、大都市圏無職世帯の一ヶ月の平均消費支出は以下のとおり。
これはあくまで平均であって、予期せぬ冠婚葬祭や医療費、お付き合いなどの費用が加わるとあっという間に数万円の支出が加わります。
金融庁の報告書通り、現実には老後の生活費として年金以外に毎月の不足額の平均は約5万円であり、まだ20~30年の人生があるとすれば、不足額の総額は単純計算で2000万円程度になる、というのはほぼ間違ってはいないのでしょう。
またこの表では住居にかける支出が平均8千円弱で済んでいますが、これは無職世帯(ほとんどはリタイヤ後の世帯と思われる)の大半に持ち家があるということ。
もしも家賃が発生するならば、貯蓄からの持ち出しは到底5万円などでは済まないため、追加であと1000万以上の老後資金が必要になりそうですね。
筆者も今は気楽な賃貸住人ですが、60才過ぎたら狭くても中古でもいいからキャッシュで買えるくらいの持ち家を確保したいです。健康な限り仕事は続けるつもりですが、それでも高齢になれば病気リスクは高まるだろうし、何と言っても家賃は毎月の支出でもっとも大きいわけで、これが生涯続くのはやっぱり不安ですから(;´д`)
老後までに2000万貯められるかは人それぞれでしょうが、とにかく健康に気をつけて、体が動くうちは1日でも長く現役でいること、iDeCoやNISAの活用などで上手に節税しながら老後資金を確保していくことが私たちにできる最善の策❗
iDeCoやNISAはどちらも手続きに時間がかかりますので、まずは銀行などの金融機関から申込書類を取り寄せて、到着するまでの間にゆっくり勉強をするのもいいですね。特にiDeCoは1度開始すると原則として60歳まで資産を引き出すことができませんから、無理な運用をしないよう仕組みをしっかり理解してから始めることが肝心です。
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むしろ現実に老後の真っ只中にいる彼らは、毎月年金だけで足りない分を貯蓄から補填しないといけない金額が大体「他人と同じ」だったことに安堵したのでしょうか。
ちなみに総務省の「家計調査(二人以上の世帯)」平成31年4月分によれば、大都市圏無職世帯の一ヶ月の平均消費支出は以下のとおり。
<内訳>
・食費 73,331円
・住居 7,995円
・水道光熱 22,438円
・家具、家事 7,587円
・被服費等 8,157円
・保健医療 16,130円
・交通通信 23,246円
・教育 4,327円
・教養娯楽 26,269円
・その他 50,716円
(理美容、おこづかい、交際費、嗜好品、諸雑費など)
支出総額 240,195円
・食費 73,331円
・住居 7,995円
・水道光熱 22,438円
・家具、家事 7,587円
・被服費等 8,157円
・保健医療 16,130円
・交通通信 23,246円
・教育 4,327円
・教養娯楽 26,269円
・その他 50,716円
(理美容、おこづかい、交際費、嗜好品、諸雑費など)
支出総額 240,195円
これはあくまで平均であって、予期せぬ冠婚葬祭や医療費、お付き合いなどの費用が加わるとあっという間に数万円の支出が加わります。
金融庁の報告書通り、現実には老後の生活費として年金以外に毎月の不足額の平均は約5万円であり、まだ20~30年の人生があるとすれば、不足額の総額は単純計算で2000万円程度になる、というのはほぼ間違ってはいないのでしょう。
またこの表では住居にかける支出が平均8千円弱で済んでいますが、これは無職世帯(ほとんどはリタイヤ後の世帯と思われる)の大半に持ち家があるということ。
もしも家賃が発生するならば、貯蓄からの持ち出しは到底5万円などでは済まないため、追加であと1000万以上の老後資金が必要になりそうですね。
筆者も今は気楽な賃貸住人ですが、60才過ぎたら狭くても中古でもいいからキャッシュで買えるくらいの持ち家を確保したいです。健康な限り仕事は続けるつもりですが、それでも高齢になれば病気リスクは高まるだろうし、何と言っても家賃は毎月の支出でもっとも大きいわけで、これが生涯続くのはやっぱり不安ですから(;´д`)
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