2018年8月30日木曜日

大切な家族がギャンブル依存症になった時

団塊世代の父がギャンブルにのめり込み始めたのは、55歳で会社をリストラされたことがきっかけでした。 「朝起きて仕事に行き、夜帰宅する」以外に1日の過ごし方を知らなかった父は、おそらく突然の空白の時間を持て余してしまったのでしょう。

典型的な昭和のモーレツ社員だったこともあり、まさかの早期退職に追い込まれたことで、すっかり心の糸が切れてしまったのでしょうか。 それまでも仕事上の付き合いで麻雀などをすることはありましたが、その時期から堰を切ったようにパチンコや競馬、オートレースなどありとあらゆる賭け事をやり始めた父。


最初の頃は「まあ、お父さんも色々ストレスがたまっていたんだろう」などとのんびり構えていた家族でしたが、父が隠れて銀行のローンカードなどからお金を引き出すようになってから初めて、事の深刻さに気づかされたのでした。

アメリカ精神医学会「DSM-5」では「ギャンブル障害(Gambling Disorder)」を「臨床的に意味のある機能障害または苦痛を引き起こすに至る持続的かつ反復性の問題賭博行動」と定義したうえで、その判定基準として過去12か月間に以下のうち4つ(またはそれ以上)に当てはまることを示しています。

  • 興奮を得たいがために、掛け金の額を増やして賭博をする欲求

  • 賭博をするのを中断したり、または中止したりすると落ち着かなくなる、またはいらだつ

  • 賭博をするのを制限する、減らす、または中止するなどの努力を繰り返し成功しなかったことがある

  • しばしば賭博に心を奪われている(例:次の賭けの計画を立てること、賭博をするための金銭を得る方法を考えること、を絶えず考えている)

  • 苦痛の気分(例:無気力、罪悪感、不安、抑うつ)のときに、賭博をすることが多い

  • 賭博で金をすった後、別の日にそれを取り戻しに帰ってくることが多い(失った金"深追いする")

  • 賭博へののめり込みを隠すために、嘘をつく

  • 賭博のために、重要な人間関係、仕事、教育、または職業上の機会を危険にさらし、または失ったことがある

  • 賭博によって引き起こされた絶望的な経済状況を免れるために、他人に金を出してくれるよう頼む

リストの多くに当てはまる筆者の父は間違いなく「病的」なギャンブラーなのでしょう。本来なら早期に治療しなくてはならない段階なのですが、問題は当人に全く病識がないことです。

現在、依存症治療に最も有効とされている1つに認知行動療法があります。同じ依存者同士で自由に話をさせ、必要に応じて治療者が会話に参加していきます。 連帯感を持たせる事により、ギャンブルに手を出さないという気持ちを強めていく方法になります。
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病院などの施設や自助グループで週1~2回を少なくとも2年間の継続が必要とされるため、かなり根気のいる治療法と言えます。 本人が病気であることを自覚して本気で治療に取り組む気持ちがなければ、家族が望むような効果は得られません。

いよいよカジノ解禁となる日も近いですが、ギャンブル依存は経済問題だけでなく、家族関係まで滅茶苦茶にしてしまいます。 依存症患者の家族ができることは、本人に病気であることを自覚してもらうことであり、どんなに懺悔されても情けをかけずに、本人の責任として突き放すこと。

あえて手を差し伸べないのも、それは愛情があるから、立ち直ってほしいからこそ。この思いが父に届く日は一体いつ来るのでしょうか‥‥

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